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ハローワーク求人票の書き方|欄ごとの記入例と、応募が来る3つのコツ

こんにちは!株式会社レガロニコ代表取締役の米森です。

「ハローワークに求人を出しているのに、応募がほとんど来ない」「求人申込書の書き方が、これで合っているのか分からない」。採用のご相談で、こうした声をよくお聞きします。

ハローワークの求人票は書式が決まっているため、どの会社も似た見た目になりがちです。それでも、同じ書式の中で欄をどう埋めるかによって、求職者の受け取り方は大きく変わります。

この記事では、ハローワーク求人票の主な欄ごとに「よくある書き方」と「直した書き方」の例を紹介します。あわせて、公式の手引きには書かれていない、応募につながる書き方のコツと、出す前のチェックリストもお伝えします。

1. ハローワーク求人票は「7つの欄」で印象が決まる

ハローワークでは、会社が「求人申込書」を出し、その内容が求人票として公開されます。書く項目はたくさんありますが、求職者がとくによく見るのは次の7つの欄です。

  • 職種名

  • 仕事の内容

  • 就業時間

  • 休日等

  • 事業内容

  • 会社の特長

  • 求人に関する特記事項

この7つの整理は、ハローワーク採用の支援を専門にする社会保険労務士・五十川将史さんの著書『求人票実例集160職種』(誠文堂新光社)を参考にしました。賃金のように書き方が細かく決まっている欄もありますが、上の7つは会社ごとの工夫が出やすい欄です。

ハローワーク求人票でよく見られる7つの欄(職種名・仕事の内容・就業時間・休日等・事業内容・会社の特長・求人に関する特記事項)

なお、ハローワーク公式の「応募したくなる求人へ」というページでも、「仕事の内容」欄の記載が充実するほど応募者が増える傾向があると紹介されています。書式が決まっているからこそ、中身の差がそのまま応募の差になります。

2. 欄ごとの書き方と記入例

ここからは、欄ごとに「よくある書き方」と「直した書き方」を並べます。記入例はすべて説明のために作ったもので、実在の会社のものではありません。

職種名:仕事の中身と「誰向けか」が伝わる名前にする

求職者は、求人の一覧で職種名を見て、開くかどうかを決めます。社内の呼び方をそのまま書くと、何の仕事か伝わらずに読み飛ばされてしまいます。

  • よくある書き方:製造スタッフ

  • 直した書き方:食品工場の箱詰め・検品スタッフ(未経験歓迎・日勤のみ)

何を扱う仕事か、どんな人に向けた求人かを短く入れるのがコツです。欄の文字数には限りがあるので、いちばん伝えたい条件を一つだけ選んで添えましょう。

仕事の内容:初めての人が1日の様子を思い浮かべられるように書く

もっとも差がつく欄です。業界の言葉だけで短く書くと、未経験の人は「自分にできるのか」が分からず、応募をためらいます。

  • よくある書き方:製品の検査業務。経験者優遇。

  • 直した書き方:お菓子の箱詰めラインで、できあがった商品の見た目を確認し、傷や汚れのあるものを取り除く仕事です。重い荷物は台車で運ぶので、力に自信がない方も大丈夫です。最初の1週間は先輩がとなりについて、作業を一つずつ覚えていきます。

扱うもの、作業の流れ、使う道具、最初の教え方の4つが入ると、読んだ人が働く姿を想像しやすくなります。必要な資格や経験は、「必須」なのか「あれば歓迎」なのかを分けて書いてください。

賃金:実際に受け取る額に近い数字を書く

賃金の欄は、基本給・毎月決まって払う手当・固定残業代などに分けて書く形式です。ここでよくあるのが、一部のベテラン社員しか届かない金額を上限として書いてしまうことです。入社後に「聞いていた額と違う」となり、早く辞める原因になります。

  • よくある書き方:月給22万円〜35万円(上限は勤続20年以上の社員の額)

  • 直した書き方:賃金欄は実態に合わせ、「求人に関する特記事項」に「入社1年目の例:月給22万円(残業が月10時間ほどの場合の総支給額は約23万5千円・通勤手当を除く)」と書き添える

固定残業代(毎月の給与に、決まった時間分の残業代をあらかじめ含める仕組み)がある場合は、固定残業代を除いた基本給の額、何時間分でいくらか、超えた分は別に支払うことを書く決まりがあります(厚生労働省の指針)。私たちが求人を直してきた中でも、求職者がいちばん警戒するのがこの固定残業代込みの表示でした。決まりどおりに分けて書き、残業の実態もあわせて書くほうが、かえって信用されます。

就業時間・休日等:「例外」まで先に書いておく

  • よくある書き方:シフト制

  • 直した書き方:8時30分〜17時30分(休憩60分)。残業は月平均10時間ほどで、年末の12月は多くなります。土日休み(土曜出勤が年4回ほどあり、年間カレンダーで前もってお知らせします)。

求職者が知りたいのは、決まりそのものより「実際はどうなのか」です。忙しい時期や例外を先に書いておくと、入社後のずれが減ります。

事業内容・会社の特長:「アットホーム」を事実に置き換える

「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」は、どの会社でも書ける言葉なので、読む人の心に残りません。数字や具体的な場面に置き換えましょう。

  • よくある書き方:明るくアットホームな職場です。

  • 直した書き方:従業員20名のうち、半分以上が別の業界から転職してきた人です。子どもの学校行事に合わせた休みは、ほぼ全員が取っています。

事業内容の欄は、誰に何を届けている会社なのかを、業界の外の人にも分かる言葉で書きます。

求人に関する特記事項:応募前の不安に答える場所として使う

自由に書ける数少ない欄です。賃金の例のほか、未経験の人が抱きやすい不安への答えを書いておく場所として使えます。

  • 職場見学ができること(応募前でも可など)

  • 入社後の教え方と、ひとり立ちまでの目安

  • 子育てや介護と両立している人がいるか

  • 応募前に電話やメールで質問できること

3. 公式の手引きには書いていない、応募が来る3つのコツ

ここからは、レガロニコが「求人解決AI」で企業の求人を直してきた経験からお伝えします。主にIndeedなど民間の求人サイトでの経験ですが、求職者が求人を読むときの気持ちは、ハローワークでも変わりません。

公式の手引きには書いていない、応募が来る3つのコツ(不安に先回りして答える・最初の数行で相手の状況を受け止める・盛らずに事実で安心してもらう)

コツ1:不安には、聞かれる前に答えておく

求職者は求人を読みながら、「自分にできるか」「きつくないか」「条件は本当か」を無意識に確かめています。その疑問に答えがないまま読み終わると、応募ボタンを押さずに離れていきます。未経験で大丈夫か、残業はどのくらいか、急な休みは取れるか。思いつく不安を3〜5個書き出し、それぞれに答える一文を、仕事の内容や特記事項に入れておきましょう。

コツ2:最初の数行で、読み手の状況を受け止める

仕事の内容の書き出しが会社の紹介や理念から始まると、読み手の頭の中の疑問とかみ合わず、読み飛ばされやすくなります。私たちが試した中でも、タイトルを職種名だけにするより、求職者の悩みに触れる一言を足したほうが応募が増えた例がありました。たとえば「ブランクがあっても大丈夫です」「体力に自信がなくても続けられる仕事です」のように、まず相手の状況を受け止め、そのあとに会社のことを書く順番がおすすめです。

コツ3:盛らずに、事実で安心してもらう

「力仕事はありません」と言い切ると、かえって「本当かな」と疑われることがあります。「重い物は機械とチームで分担するので、力に自信がない方も無理なく働けます」のように、理由となる事実を添えるほうが信用されます。良いことだけを並べるより、大変な時期や向いていない人も正直に書いたほうが、入社後に辞める人も減ります。

4. 求人票を出したあとにやること

ハローワークは、求人票を出したら終わりではありません。船井総合研究所などによる『令和版採用戦略』(同文舘出版)でも、ハローワークは「人」が間に入る仕組みであることが強調されています。この考え方をふまえて、出したあとにできることを3つ挙げます。

  • 窓口に行き、担当の方に会社の様子や来てほしい人を直接伝える。紹介のときに話してもらいやすくなります。

  • 職場や社員の写真を登録する。求人票の文字だけでは伝わらない雰囲気が伝わります。

  • 求人票に書ききれないことは、自社の採用ページで伝える。求人票を見たあとに会社名で検索して調べる人もいるので、受け皿があると安心して応募してもらえます。

採用ページを用意する場合は、採用サイト制作会社の選び方も参考にしてください。

5. よくある失敗と、出す前のチェックリスト

最後に、求人票を出す前に確かめたいことをまとめました。

ハローワーク求人票を出す前のチェックリスト8項目
  • 職種名を見ただけで、何の仕事か分かるか

  • 仕事の内容に、扱うもの・作業の流れ・最初の教え方が入っているか

  • 必要な資格や経験が「必須」と「歓迎」に分かれているか

  • 賃金は、多くの人が実際に受け取る額に近いか

  • 固定残業代がある場合、時間数・金額・超えた分の支払いを書いているか

  • 残業や休日の例外(忙しい時期など)まで書いているか

  • 「アットホーム」などの言葉を、事実や数字に置き換えたか

  • 未経験の人が抱く不安に、答える一文があるか

応募が来ないとき、原因は求人票だけとは限りません。応募のあとの連絡の速さや、入社してからの定着も含めて見直したい場合は、人手不足の対策|原因の見分け方と中小企業が進める順番で、どこで人が足りなくなっているかを確かめる方法を紹介しています。ハローワーク以外の求人サイトも含めた求人票の直し方は、応募が来ない求人票を改善!書き方のコツ7選でまとめています。

6. よくある質問

Q. ハローワークの求人票は、自分で書き直せますか?

はい。ハローワークインターネットサービスで求人者マイページを使っている場合は、そこから内容の変更を申し込めます。窓口でも相談できます。

Q. 求人票の内容は、どのくらいの頻度で見直せばいいですか?

出してから2〜4週間たっても応募が来ない場合は、職種名と仕事の内容の書き出しから見直すのがおすすめです。一度に全部を変えるより、変えた所が分かるように少しずつ直すと、何が効いたのかを確かめられます。

Q. 求人票に書いてはいけないことはありますか?

性別や年齢を限る書き方など、法律で原則として認められていない表現があります。迷ったときは、厚生労働省の「求人申込書の書き方」やハローワークの窓口で確認してください。

7. 求人票づくりから任せたいときは

求人票を直したいけれど、本業が忙しくて時間が取れない。何を変えればいいのか分からない。そんなときは、外部の力を借りるのも一つの方法です。

レガロニコの「求人解決AI」は、中小企業のための採用代行サービスです。求職者に知ってもらう段階から、応募・選考・入社後の定着までを、採用の仕組みとして一緒に作ります。ご相談は無料で、サービスページのフォームから受け付けています。

この記事を書いた人

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株式会社レガロニコ 代表取締役

米森良偉

2018年よりWeb制作会社で、集客や採用のマーケティング支援に携わる。2021年に「Regalonico」を創業し、2022年に株式会社Regalonicoを設立。静岡を拠点に、中小企業の「人が足りない」を解決するため、採用支援サービス「求人解決AI」、採用サイト・ホームページ制作を行っている。これまで300社以上の中小企業を支援。

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