毎週日曜10時〜放送されている静岡県静岡市清水区のFMラジオ『日曜ネイチャーランド』に代表の米森が出演しました。自己紹介から、起業の経緯、今後について、地域との関わりなどを熱く語っております。米森の情熱とビジョンを感じられる貴重なインタビューを是非お楽しみください。しなっち:時刻は11時になりました。「日曜ネイチャーランド」今日もしなっちがお送りしていますが、ここからは「未来をか・た・る」のコーナーです。第5週は毎月の定期ゲストがいらっしゃいませんので、私が話を聞きたい人を呼んでしまいました。株式会社Regalonico(レガロニコ)代表取締役の米森良偉さんです。よろしくお願いします。米森:よろしくお願いします。しなっち:なんで話を聞きたいか、今ちらっと言いましたが、まだ20代なんですよね。会社を経営されてるってことで。どんな思いでそういった動きをしているのか、起業したのか、そんな話を聞ければなと思って、四十九のおじさんが呼びました(笑)。よろしくお願いします。米森:よろしくお願いします。ぜひ仲良くしてください。しなっち:まずは自己紹介をお願いします。米森:はい。皆さん初めまして! 株式会社レガロニコという会社をやってます、米森良偉と申します。静岡県静岡市葵区でホームページ制作の事業を展開しておりまして、静岡県内の中小企業さんを中心としてWebを使った集客であったり、採用などのマーケティングの支援をしている会社をやっております。静岡市生まれ、静岡市育ちの1997年3月15日に生まれた、現在27歳です。よろしくお願いします。しなっち:そこがキーなんですよ。27歳で会社を立ち上げて、なんですよね。米森:そうですね。しなっち:すごいっすね。米森:いやいや。ただただ20代なだけで。独立したのは24歳の時に創業をして、1年個人でやって、25歳の時に会社を立てて、今2期目っていうような、そんな感じです。しなっち:今日はそのあたりの、20代でもこういう考えの下に、こう行動ができるとか、会社を立てられるとか。どんな思いがあって、そうやって行動したかというのに今日は迫りたいと思うんですよ。米森:はい、ぜひ!しなっち:ハキハキとしゃべりますねえ。米森:それ、よく言われます。しなっち:そうか、売りなんですね。米森:普通にしゃべってるだけなんですけど、「なんか元気だね~!」って言われて、すみません、うるさかったですね(笑)。しなっち:あはははは(笑)。いや、いいです。20代のうちは、それ特権ですもんね、前面にあって。米森:元気あった方が絶対いいと思ってるんで。しなっち:早速なんですけど、なんで起業したか。サラリーマンでサラリーを得るというパターンもあったわけじゃないですか、選択肢。それもしていたのかな?米森:サラリーマンは、6年しました。しなっち:していたんですね。でも6年を経て、そのまま継続せずに起業したのはなんでですか?米森:大きく分けて3つあって。1つは、自分の人生は一回しかないので、将来、後悔したくないなって思ったのがあって。おやじの名前を出すのはあれなんですけど、おやじが音楽をやっていて「CADILLAC(キャディラック)」という静岡発祥のロックンロールバンドをずっとやっているんですけど。なのですごい職業が自由な、自営業家系というか、そういったところもあって。ずっと反面教師で、「自分は安定した会社に入るぞ」っていう感じだったんですけど、やっぱり大人になるにつれて、好きなことをやってみたいなって思ったのが1つのきっかけではありましたね。しなっち:なるほどね。3つと言いましたけど。米森:2つ目が、僕はホームページ制作の事業をやっていますが、会社員の時もホームページ制作の会社にいたんですけど、僕らみたいなこういうWebの業界って、とにかく営業して仕事を取ってきて、納品して終わりみたいな、そういうような会社さんが割と多い業界なのかなって思ってるんですけど、それだと、お客さんの課題の解決だったり、こうしたい、ああしたい、例えば売上げを上げたいとか、収益を上げたいとかっていうところに本質的につながっていかないなって思っていて。しなっち:発注されてそれを受注して、成果物として応えればそれで成り立っているんだけど、本当のお客様の悩みごとを解決しているのか、っていうことですよね。米森:そういうことです。なので、本当に自分たちでお客さんの課題を解決できるような価値のあるサービスをつくる、つくって提供したいと思った時に、やっぱり自分でやっていくっていう選択肢しかなかったなって思って。しなっち:会社では制約があったりもしますしね。米森:そうですね。そこで歯がゆさというか。しなっち:それを実現するのが、この起業の1つだった。米森:そうですね。自分でやるっていうのしかなかったなっていうのがありました。しなっち:もう一つが?米森:すみません、長くなっちゃって。しなっち:いや、全然。語ってほしいんですよ、聞きたいんですよ、僕が。米森:そっか、ありがとうございます(笑)。3つ目が、家族だったり、自分が大切に思っている人への恩返し的な観点もあるのかなと思っていて。しなっち:ほうほう。米森:お金だったり、時間だったり、人間関係に不自由なく生活していくためには、やっぱり仕事を頑張らないとな、っていうのもありますし。あとは、自分だけがよくても、僕はあんまりうれしくないので。しなっち:ああ、笑顔ですごいことをさらっと言いますねぇ。米森:いやいや(笑)。しなっち:そうですね、それはね。米森:家族だったり、友達だったり、自分が仕事で関わる人が、自分の人生を「幸せだ」と思えるような環境をつくりたいなって思ったので起業したというのが3つ目です。しなっち:全部、極端な話、サラリーマンでも実現できなくはないことなんだけど、でも自分の思う通りにやりたいという欲求、またその欲求度も強かったので、ポーンと一人でやった感じがしますね。米森:確かに欲求度は強かったのが……でも、「独立しよう」って言って、何年も準備をしていたわけじゃなかったので。しなっち:ああ、そうですか。米森:勢いで(笑)。しなっち:大事ですね。米森:勢いで始まっちゃって、今こんな感じになっています。しなっち:会社設立は、失敗してもという部分はあるからね。米森:そうですね、死ぬわけじゃないんで。しなっち:それですね。米森:死ななきゃいいかなって。会社がうまくいかなかったら、靴磨きでも何でもしようと思っていました。しなっち:素晴らしいなあ。今日は身につまされる時間だね。でも若手って、まだ一応20代、27歳?米森:27歳です。しなっち:どんな視点で経営をして、周りを、世の中を見ているのかっていうのが気になるんですけど。米森:業界的なところもあるかもしれないんですけど、時代の変化にちゃんと対応していかないといけないなっていうのは思いつつ、でもみんな、「今がよければいいじゃん」って思っている部分もあるのかな、なんていうのを思っていて。 それこそ去年とか、AIだったりChatGPTとかが出てきて、とんでもねえなって。しなっち:その技術を使える人じゃなくて、一般市民が使えるものがいっぱい出てきましたもんね。米森:多分、今後の生活に、今のスマホみたいに欠かせなくなっていくとは思いますし、だからといって当時の、ガラケーからスマホに切り替える「俺スマホにしない」みたいになっていると、やっぱり後々大変になっていっちゃうのかなと思っていて。 新しいものにただ食いつくっていうのも、ちょっとどうなのかなとか思うんですけど、ちゃんと時代の変化に対応していけるようにしていかないと、それこそ人口減少とか、どんどん衰退していっちゃうんじゃないかなとは思っています。しなっち:経営していくのに、そのあたりも直結するぐらいの勢いで。米森:めちゃくちゃしています。大丈夫かな?って。多分、どこの業界もあると思うんですけど。しなっち:静岡市だって行政を挙げて、そこに課題感を持って取り組もうとしていますからね。米森:そうですね、ニュースでも日々見るので。しなっち:それはアンテナを張っておけばそのあたりに危機感を持つ人はいっぱいいるんだけど、20代だからこそ……いや、20代ってそこは鈍感であってもおかしくないはずなのに、起業したからこそ、アンテナをピーンと張っているんじゃないかなと思いましたね。米森:確かに、「今がよければいいや」っていう人って、僕の周りでも多いのかなとは思っていて。でも、いつ死んでも後悔しないようにじゃないですけど、将来、後悔したくないというか、悔いを残したくないなと思ったので、やれることをやっておこうって。これがどうなるか分からないですけど、やれることをやろうって。しなっち:それを20代で思っておくと、いろんな谷があっても、山を迎えようとできるなって、いいなって思いますね。米森:でも、やりたいことはいっぱいあるので。しなっち:だって俺、米森さんの年齢の時、大学を数年、余計にかかってでも卒業したのに、東京に芝居をしに、舞台をやりに行っていた年ですからね。すごいなと思うなぁ。 地元で起業するって、それに関しての思いはありますか?米森:静岡が好きっていうのも、そうですし。しなっち:好きなんですね。米森:好きです。静岡で生まれてずっと育ってきたので好きっていうのもあるし、だからといってこだわっているわけではないんですけど。でも地元をまず、何とかしないと……何とかしないとって、おこがましいかもしれないですが、もっとできることがあるだろうと思って。 こういう仕事だと、東京だったり、もっと都心の方とかも、静岡だったらアクセスもいいし、どこでもすぐ行けちゃうので。なので拠点としては最高なんじゃないかなって、僕は思っています。しなっち:移住者も増えているっていうのは、そういうことですものね。米森:そうですね。しなっち:ましてや、米森さんの会社がIT系というかWebサイトとかなんて、物理的な場所って問わないですもんね、業種として。米森:そうですね。やっぱり今、リモートの仕事だったり、オンラインが多くなってきているので、言っちゃえば、全国、全世界、どこでもいいっちゃいいような感じなんですけど、でも直接会うのとはやっぱり違ってくるので。人間味っていうところで、静岡の経営者さんとかは直接会いたいなとも思いますし。しなっち:おぉー。今、そんな中、2期目っておっしゃったじゃないですか。地元のお客さんとつながりもできてきたんじゃないかなと思うんですけど。うまくいってますか?米森:いやあ、全然、まだまだです。(笑)しなっち:今まで、どんなお客さんと、どんなお付き合いがありました?米森:やっぱり静岡県内の企業さんが多くて。どんなお客さん……本当にいいサービスを持っていて、いいサービスを世の中にもっと知ってほしいんだけど、それがうまく発信しきれていなくてまだ届いていないよというようなところのプロモーションの支援とかっていうのを、僕らがするのが役割ではあるので。本当に静岡っていいものがいっぱいあるのに、それがまだ、欲しい人に届いていないっていうところが。しなっち:「いっぱいあるのに」が、すごい力が入りましたね。米森:あはははは(笑)。しなっち:本当に実感があるんですよね。米森:本当に思ってます、「これいいな!」って。あったら、欲しい人はいっぱいいるだろうなっていうのは。しなっち:企業さんのプロダクトとしてもいっぱいあると。米森:そうですね。そういういいプロダクトを持った企業さんの支援というか、それを世の中の方に知ってもらう、より魅力的に発信していくっていうのが僕らの仕事かなと思っています。しなっち:だからこそ、いいものをつくっているというのを、より知っていかなきゃ。単に発注されてつくるじゃないわけでしょ?米森:そうですね。しなっち: そこが大変ですね。米森:やっぱり自分たちの思いだったり、お客さんの思いもそうだし、自分たちが本当にいいなって思ったものは熱が入るので。僕は割と、お客さんから相談を受けた時に、自分がいいなと思わなかったというと、ちょっと大丈夫かな?とも思うんですけど、思わなかったものは、お断りさせていただくケースもあって。しなっち:おお、極端な話、そんなのも。米森:本当にいいものを世の中の人たちに知ってほしいって思っているので。そうしたら詐欺とかもなくなるのかなって。しなっち:ああ、すごい、大きな話になった。でも、それよく分かりますよ。私もゲストをいろいろ、ここにお呼びしてお話しするときは、この人と話をする価値があるとか、聞いてもらったら意味があるポイントがいっぱいあるとかになったら、お呼びするので。今日はもう、そう。米森:ありがとうございます。すみません、図々しく「出してくれ」って(笑)。しなっち:いやいや。でもWebをやっていると、発信する媒体じゃないですか、情報をね。よく聞くんですけれども、「静岡の人は、静岡っていう場所は、発信するのが得意じゃないから」って。「得意じゃない」って言っている人の中の一人に、あなたも入ってるんだよって思うんですけど(笑)、聞くんですよね。米森:確かに聞きますね。しなっち:そこはちょっと卑下しすぎな感じもあるんですけど。でも、それを担っている業界としては、何か思いはありますか?米森:苦手だったら、できる人に任せたらいいと思いますし、苦手だったら頑張って経験するというか、やっていきゃ、できるようになるなって何事も思っているので。なので、「やったことないから分かんないよ」って、それはみんな分かるわけないなと思っているので。しなっち:そうか。みんながみんな、詳しくないし。やった人が言うんなら、まだ分かるけど、分からないんなら任せろと。 米森:分からないなら任せるべきだし、それか自分でやってみるべきだし。やってみてできなかったら任せればいいし。結構ネガティブというか、もっと、「やってないなら、これからできるじゃん」って、僕はポジティブに捉えちゃうんですけど。しなっち:「発信が苦手だから」にワクワク感とかが少ないのが、ちょっと私も気になるんですけど、米森さんは「ワクワクしようぜ」な感じですよね。米森:そうですね。ワクワクしないとやってらんないというか、やっぱり人生楽しく生きたいなと思うので。しなっち:いいですね。そこに帰着するんですね、戻るんですね。面白いなぁ。米森:楽しきゃ何でもいいかなっていうのは思っていて。それでかつ、本当に価値あるものを世の中に提供できれば、そんなうれしいことはないなって思っていて。しなっち:今回、米森さんと私が接点を持てた1つに、季咲亭さんという、市内の漬物とかをつくっていらっしゃる会社さんのホームページをやっているんですよね。米森:はい、制作させていただきました。しなっち:面白い活動をしていたり、面白い商品をつくっていたりする。発信の価値を感じているんじゃないですか?米森:そうですね。季咲亭の小泉社長のご紹介でしなっちさんとつながらせていただいて。季咲亭さんは静岡の漬物屋さんで、これは本当に世の中にもっと知ってもらうべきだっていうプロジェクトとして「静岡めんまプロジェクト」というプロジェクトがあって。静岡の竹林の被害、竹の被害がすごくて。 しなっち:放任竹林がね。米森:その竹を切ってきて、それをめんまに加工して、販売して。これが本当の地産地消だなと思って。地域を守りながら、地元の人たちを中心に喜んでいただくっていうような。そういうのって、知ってもらう義務があると僕は思っていて。しなっち:おお、義務か。その思いでホームページをつくると違いますね。米森:それは小泉社長も強い思いを持っていらっしゃるので。そういう、世の中にもっと知ってもらうべきサービスだったり商品というものの発信に、僕たちが少しでも貢献できればと思っているところです。しなっち:レガロニコにWebサイトの制作とかを依頼するときは、一旦こういった熱い話をしなきゃいけない、企画会議。じゃないですか?米森:僕は、結構ヒアリングというか、どんなサービスでどういうものなのかって聞いた上で、自分たちが売りたいサービスを売るんじゃなくて、本当にお客さんはそれが必要なの?っていうところで。しなっち:いいですねぇ。コンサルみたいなことも多少やりつつ、みたいな。米森:そうしてからじゃないと、本当にいいプロジェクトになっていかないのかなっていうのも思っているので。しなっち:いいですねぇ。米森:「じゃあ、まずは商品をつくるとこからですね」っていう方もいれば、「これは僕らじゃない領域ですよ」みたいな方もいれば、「僕らですね」っていう方もいれば。しなっち:そこも、うまいこと組んでやっていくっていうのは大変だなと思うけど……あのね、米森さん、時間が割と迫ってきたんです、割と迫ってきたんですよね。米森:すみません、長く、熱く語っちゃって。しなっち:いや、熱く語ってほしかったので、今日お呼びしたんですよ。米森:ありがとうございます。しなっち:こうやって地元で起業して、今2期目。今後も地域のことを考えながら本業のWebサイト制作をやっていくと思うんですけど、その思いを最後にもう一回吐露、出してほしいんですけど、メッセージをお願いします。米森:ありがとうございます。僕は、さっきも言ったように静岡生まれ、静岡育ちで、この静岡が大好きです。ですけど、人口の減少、これは日本全部がそうですけど、あとは静岡って、穏やかな地域性の反面、現状に危機感を持ってない人多いんじゃね?って僕は思っていて。もちろん、その人が幸せならいいのかなとは思っているんですけど。物価も上がって、税金も上がって、生きていくことの難易度が上がっているなっていうのをすごく感じていて。 なので、「地域を盛り上げよう」みたいなきれいごとだけじゃなくて――これもちょっとおこがましいかもしれないですけど、僕たちが未来の静岡を先頭に立ってつくっていければいいんじゃないかなと思って。しなっち:おおっ!20代の起業家の名言が出ました。レガロニコとしては今後、どうやっていきますか?米森:そのために、本当に価値ある商品・サービスをつくって、それをより多くの方に知ってもらって、提供し続けていくっていうことが、僕らには必要かなって。しなっち:当たり前のことのようだけど、そのベースに地域への思いがあると変わってきますね、聞こえ方が。米森:そう思っていただけるとありがたいです。しなっち:その熱いエネルギーそのままに頑張ってほしいなと思います。米森:はい、ありがとうございます。しなっち:また地域の関わりとかが広がったら、ここに来て話してくださいよ。米森:ぜひ! もっと成長して、前進して。しなっち:いいっすね!米森:「株式会社レガロニコ」という、まだまだ「なんだそれ?」っていう無名な会社ですけど、ぜひこのラジオを聞いていただいた方には名前だけでも覚えていただきたいなと思いますし、「よく聞く名前の会社だな」ってなれるように頑張っていきますので、ぜひとも応援していただけるとうれしいです。しなっち:ありがとうございました。今日お話を伺いましたのは、27歳の代表取締役、株式会社レガロニコの米森良偉さんでした。ありがとうございました。米森:はい、ありがとうございました。